皆さんこんにちは!
宗教法人圓覚寺の更新担当の中西です。
~気づくことの大切さ~
12月8日は「成道会」と呼ばれる、仏教にとって大切な日です。
圓覚寺の公式案内でも、お釈迦さまが長い修行の末、菩提樹の下で坐禅を続け、悟りを開かれたことを記念する日として紹介しています
「悟り」と聞くと、
自分には難しそう。
お坊さんの話でしょう?
と感じる方もいるかもしれません。
今回は難しい教えではなく、「気づく」という身近なことから成道会を考えてみたいと思います。
自分のことは自分が一番分かっている。
そう思うかもしれません。
しかし本当にそうでしょうか。
疲れているのに無理をしている。
誰かに腹を立てている理由が実は別のところにある。
大切な人がそばにいることを当たり前だと思っている。
毎日の忙しさの中では、自分自身の心の動きに気づかないことがあります。
立ち止まったときに初めて、
自分はこんなことを考えていたんだ。
と気づくことがあります。
何かに気づいたからといって、すぐに問題が解決するとは限りません。
しかし、
最近少し疲れている。
家族へきつく言いすぎた。
感謝を伝えていなかった。
気づくことができれば、次の行動を変えることができます。
少し休もう。
謝ろう。
ありがとうと言おう。
大きな変化は、小さな気づきから始まることがあります。✅
曹洞宗では坐禅を大切にしています。
坐禅というと、
何も考えてはいけない。
特別な精神状態にならなければならない。
と思われるかもしれません。
しかし、まずは静かに座り、自分自身を落ち着かせる時間と考えてみてもよいのではないでしょうか。
普段は常に何かをしている私たちにとって、静かに座るだけでも新鮮です。
何もしないからこそ気づく音。
自分の呼吸。
頭の中を流れていく考え。
そこから見えてくるものがあります。
現代では、分からないことがあればすぐに検索できます。
早く答えを知る。
効率良く進める。
とても便利な時代です。
しかし、人の悩みにはすぐ答えが出ないものもあります。
これからどうしたいのか。
家族とどう向き合えばいいのか。
自分にとって何が大切なのか。
そんな問いには、検索して一つの正解を見つけることはできません。
だからこそ、すぐ答えを求めず、時間をかけて向き合うことも大切です。
私たちは未来のことを考えます。
来週。
来月。
来年。
仕事。
予定。
将来。
未来を考えることは大切です。
一方で、未来ばかりを考えていると、今あるものを見落としてしまうことがあります。
今日食事ができたこと。
家族と話せたこと。
元気に目を覚ませたこと。
何気ない日常にも、多くのありがたいことがあります。
悟りという大きな言葉を身近に考えるなら、「今まで見えていなかったことに気づく」ことも一つの入口なのかもしれません。
人間関係で悩んだとき、
相手が変わってくれたら。
もっとこうしてくれたら。
と思うことがあります。
しかし、自分以外の人を思い通りに変えることはできません。
一方で、
自分はどんな言葉を使ったのか。
自分はどう受け止めたのか。
自分自身について振り返ることはできます。
相手を見るだけではなく、自分自身を見る。
それによって関係の見え方が変わることもあります。
12月は一年の終わりが近づく時期です。
今年はどんな一年だっただろう。
できたこと。
できなかったこと。
うれしかったこと。
大変だったこと。
さまざまな出来事があったと思います。
できなかったことだけを責める必要はありません。
まず、
今年もここまで過ごしてきた。
そのことを静かに振り返ってみる。
そして来年はどう過ごしたいかを考える。
成道会の時期は、そんな時間を持つきっかけにもなるのではないでしょうか。
成道会は、お釈迦さまが悟りを開かれたことを記念する仏教の大切な日です。
しかし、その教えを身近な生活へ置き換えて考えるなら、
自分を見る。
周囲を見る。
今あるものに気づく。
そんなことから始めてもよいと思います。
忙しい12月だからこそ、少しだけ立ち止まる。
静かに座る。
一年を振り返る。
当たり前だと思っていたものへ感謝する。
その小さな時間から、新しい気づきが生まれるかもしれません。
圓覚寺も、お寺という場所を通じて、皆様が日々の暮らしを少し立ち止まって見つめるきっかけをつくっていければと思います。✨